手根管症候群の症例

症例1

【患者】

30代 男性 初診2018年4月6日

【症状】

手根管症候群

右手全体のしびれ、皮膚温低下、手掌の自汗

【随伴症状】

右手第3指屈曲時の引っかかり

【治療内容と経過】

2018年2月22日右手第5中手骨骨折をし、整形外科を受診。ギプス固定となった。
3月19日ギプスが外れたので、リハビリ開始。
3月31日手のしびれが出現し、手根管症候群の診断。リハビリは中断し、経過観察とされた。
4月6日経過観察だけでなく、なんとかしたいと当院を受診した。
手根管部チネルテスト陽性、対立運動をさせるとしびれ増悪、また握力低下がみられた。
また触診すると、上位胸椎の動きが悪く、右大胸筋、右上腕部の固さが顕著。前腕から手指にかけては、リハビリ中断のためか筋肉は萎軟。ただ手根管部・中手骨間は固い。
胸椎、大胸筋、上腕のツボを使い、手根管部をゆるめる施術を行うこととした。
また、手根管部へ自宅施灸をするようにアドバイスした。

第3診より手根管部の固さが減り、手首が動かしやすくなる。
第4診しびれが増悪。動きやすくなったため、弱くなっている神経への負担が増えたと判断。弾性包帯を処方。
第7診にて、しびれ全体が減ってくる。
第10診にて、手掌全体のしびれだったが中指のしびれに変化。
第14診にて、しびれは第3指の指先だけとなる。指の引っかかりもない。
第16診にて、しびれがわずかに残るも、握力も戻り、動きも左右差が無くなったため、本人希望もあり終了とした。

【考察】
整形外科で勤務中は柔道整復師として外傷を担当していた。臨床経験として、骨折でのギプス固定中やしびれ出現、リハビリ中の状態変化は起こりえると考える。
ギプスの巻き方、固定からリハビリへの移行は、常に気を遣っていたのを思い出した。今回は固定中に右上肢が使えず、身体全体が硬くなっていたところにギプスが外れ、弱くなっていた手首に負担が溜まって発症したのだろう。上肢の運動の基盤となる胸椎と大胸筋の運動連鎖を利用して、手根管部を緩めることができたのが奏功した。

 

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