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逆子の症例

当院の鍼灸治療による施術症例です。
全ての方が同じ経過をたどるとは限りませんが、同じ症状にお悩みの方の参考になれば、うれしいです。
症例は随時、追加していく予定です。

症例7

【患者】
32歳 女性

【来院】
2019年10月

【症状】
逆子(29週)。先週の検診で逆子と判明。お腹を切りたくないと相談を受けた。

【随伴症状】
顔面神経麻痺で加療中

【治療内容と経過】
第1診 顔面神経麻痺としても加療中のため、身体のバランスは顔面神経麻痺に合わせて調整するが、逆子も直るよう腹部の緊張をとる施術を行うと共に、自宅でお腹をゆるめる体操とセルフ灸もすすめた。
第2診 下腹部の張りが強いため、緊張をゆるめるよう施術を行った。
第3診 先日の検診で逆子が直っていたと報告があった。以後は、お腹が張って苦しいため体調維持のケアを出産まで継続することとした。

【主な使用穴】
陰谷、曲泉

【考察】
別の疾患を抱え不安な時に、逆子と言われるのはショックだったと思う。
顔面神経麻痺の施術に加え、妊娠中の不安定な時期に、余分な刺激を加えず施術をするのは難しかった。できるだけ少ない刺激で、ねらった効果が出せたと思える症例だった。

症例6

【患者】

37歳女性

【来院】
2019年8月

【症状】
逆子(30週)
2ヵ月前ぐらいから逆子と言われていたが、その後変化がなく、できれば自然な出産がしたいと来院された。

【随伴症状】
なし

【治療内容と経過】
第1診 お腹全体の張りは強くないが、右頚部・右腰部・左季肋部・左下腹部の緊張がある。腹診をすると、左季肋部に赤ちゃんの頭部があるのを感じられた。
身体のバランスを整え、腹部の緊張をとるため緊張の強いところとゆるめる針の施術を行った。また至陰・三陰交にお灸を行う。
第2診 前回の刺激量を確認し、同様の施術。
第3診 「お腹の張りが、右から左に寄ったかも」と話す。
第4診 前日の検診で逆子が治ったと報告があり、終診とした。

【主な使用穴】
築ヒン、陰谷、至陰・三陰交

【考察】
逆子治療は必死になるとかえってお腹が緊張し、うまく赤ちゃんがまわってくれない。
今回はご本人がリラックスをして受けていただいたため、腹部の緊張を強めず治療をすすめることができた。

症例5

【患者】
逆子
35歳 女性 介護職

【来院】
2018年12月

【症状】
逆子(32週)
産婦人科では逆子体操の指示があり行っているが、苦しく、胎児の位置に変化が無いため、当院を受診された。

【随伴症状】
耳鳴り、首肩のコリ、口渇

【治療内容と経過】
第1診 腹部を触診すると、腹部全体の緊張が強く、丸いボールのように固い。右頚肩部、左脇、右殿部の固さが目立っていた。お腹の硬さをとって、胎児が動きやすくすることを目標として施術を開始。そこで右背部に鍼をしたところ、右頚肩部と右殿部の緊張が取れてきた。左殿部のツボを使用したところ、左腰方形筋と左脇の緊張も取れた。さらに、左右膝にあるツボを使用したところ、硬いお腹がゆるんでくれたので、逆子の灸を行って経過観察とした。
第2診 前回よりもお腹の硬さは少ない。残っている首肩、右腰、下腹部の緊張を鍼でとり、逆子の灸を行った。
第3診 前日に検診を受け、逆子が返っていたとのこと。終診とした。

【主な使用穴】
胸椎1番、三陰交、至陰

【考察】
今回のケースは、非常に腹部の緊張が強い患者さんであった。腹部内の内圧が強ければ、胎児のある子宮は圧迫を受け、胎児が戻ろうにも自由に動けない。今回は、うまく腹部の緊張が取れてくれたため、早期に逆子が返りやすい環境が作れたと考える。

症例4

【患者】
逆子
33歳 女性

【来院】
2018年11月

【症状】

逆子(32週)
検診を受けている間、ずっと逆子の状態だったが、30週に入り、かかりつけの産婦人科で逆子体操をするように指示があった。なかなか、苦しく大変で、友人からのすすめで当院を受診された。現在32週。今回、第2子。
お腹の張りが逆子の状態を生んでいると診断があり、ウテメリンを服用している。

【随伴症状】
肩こり、足の冷え

【治療内容と経過】
第1診 触診をすると、右肩、右腰、左側の腹部の緊張が強い。右殿部のツボを使用したところ、右肩・右腰の緊張がゆるんだ。また、左手・左下腿のツボを使用したところ、左腹部の緊張が取れたのを確認し、逆子の灸を行ったところ、胎動が活発になったので次回とした。自宅でも、三陰交と至陰に灸をするように指示した。
第2診 前回より腹部の緊張が取れている。自宅で灸をすると、お腹が柔らかくなって、胎動が増えるのを感じている。胎児の頭部を左季肋部に感じるため、同様の施術を行った。
第3診を予定していたが、4日後電話があり、検診結果、正常位に胎児が戻ったとの連絡があったため施術せず終了とした。

【主な使用穴】
腰海、合谷、三陰交、至陰

【考察】
間を開けず、続けて施術できたこと。自宅でも、こちらの指定したツボにお灸を続けて
いただいたことが、スムーズな結果につながったと考える。

症例3

【患者】
逆子
30代 女性

【来院】
2018年9月

【症状】
もともと、妊娠中のメンテナンスで来院中の患者だったが、28週の検査で、逆子になっていると判明した。産婦人科からは、特別な指示は出ていない。29週での来院。

【随伴症状】
左肩、左腰のこり・痛み

【治療内容と経過】
第1診 左肩、左腰の硬さと、左腹部、下腹部の固さが目立つ。左右の殿部のツボを刺鍼したところ、肩こり、左腰部痛の固さがゆるんだ。左下腿、膝裏のツボを使用したところ、固かったお腹がゆるんだため、翌週の検査結果を待つことにした。

翌週、前を通りかかったときに、逆子が返っていたと報告をいただいた。

【主な使用穴】
陽陵泉、陰谷、腸鳴

【考察】
逆子は、施術することによって、胎児が寝返りできやすい環境を作ることが大事になる。時間が経てば立つほど、子宮内で胎児が大きくなり、羊水の割合が減っていくことから、寝返りができなくなる。今回は、早めに逆子への施術を開始できたことが、スピーディな結果につながった。

症例2

【患者】

逆子

30代 女性

【来院】

2018年7月

【主訴】
症例2

逆子(31週)

【治療内容と経過】

28週目で逆子とわかり、産婦人科では特に逆子に対する指示無く、自分でお腹を温めているなどしていたが変化ない。帝王切開ではなく自然分娩を希望しているため当院に来院された。
経産婦で、今回の妊娠で3人目とのこと。
触診をすると、胎児の頭部は左季肋部下に感じられ、下腹部の冷えがとても強い。右肩や左側腹部の硬さ・緊張はあるが、自覚はない。腹部には、左そけい部の緊張が見られた。
お腹や頚肩の緊張をゆるめ、上下の温度バランスの悪さを改善、赤ちゃん寝返りを打ちやすいよう腹部の緊張を取ることを目標に施術を行った。

第2診では、左季肋部下に頭部は感じず、下腹部に固いものを感じる。経産婦であること、赤ちゃんも小さめで胎動が活発とのことから、動きが出てきたと判断。

第3診後、電話があり、産婦人科で検査したところ逆子がかえったと報告があり終了とした。

【主な治療穴】

三陰交、陽陵泉、志室

【考察】

30週を過ぎていたが経産婦は、おなかが大きくなりやすく、子宮が伸張しやすいこともあり、赤ちゃんが寝返りをするスペースをつくることができた。
また、今回は三陰交で腹部の冷えがとれるのが、術者・患者ともに感じられ、ツボの効果を実感できた症例だった。

 

症例1

【患者】

逆子

30代 女性

【来院】

2018年7月

【主訴】

逆子(31週)

【治療内容と経過】

28週目で逆子とわかり、産婦人科では右下で側臥位で寝るようにと指示があるが経過観察だったとのこと。明日で32週になり、34週で帝王切開か否かの判断がくだされるため、当院に来院された。

触診をすると、胎児の頭部が右季肋部下に感じられ、下腹部・下肢の冷えがある。両肩や右殿部の硬さはあるが、自覚はない。腹部には、下腹部の緊張が見られた。
逆子の患者さんをみていると、お腹が冷たい事が多い。お腹や頚肩の緊張をゆるめ、上下の温度バランスの悪さを改善することを目標に施術を行った。

第2診では、右季肋部下に頭部は感じず、下腹部に固いものを感じるが、冷えが残っているため、腹部を温めるよう施術を行った。
翌日電話があり、産婦人科で検査したところ逆子がかえったと報告があり終了とした。

【主な治療穴】

三陰交、至陰、築ヒン、飛揚

【考察】

28週からあとになるほど、施術成績は落ちると言われているが、効果的に下腹部・下肢の冷えと固さが改善できたことが大きい。
今回は三陰交と至陰を使用したが、腹部の冷えや固さを改善できるなら、他の経穴も利用できると考える。

 

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