のどの違和感・つかえの症例

当院の鍼灸治療による施術症例です。

全ての方が同じ経過をたどるとは限りませんが、同じ症状にお悩みの方の参考になれば、うれしいです。

症例は随時、追加していく予定です。

症例4

【患者】
48歳 男性

【来院】
2021年2月

【症状】
のどの痛み。
15年以上前から、前触れもなく急に、のどのある一点に刺されるような痛みが現れる。痛みが生じる位置は定まっておらず、そのときどきで色々な箇所に現れる。

【随伴症状】
こみ上げるような咳にも悩まされている。

【治療内容と経過】
第1診 病院では咳喘息と診断されており、吸入薬を使用する。ただし、のどの痛みは吸入薬では治まらない。
うなじ、特に上部頸椎の近辺に緊張が見られた。また、前頸部にも厚みが目立つ。また、仕事では精神的な緊張を常にともなうため、肩上部から肩背部にかけても広く張りが強い。1週間に1度くらいの来院頻度を勧めた。
第2診 のどの痛みは変わらずも、気持ち、程度や頻度が減少したかも、とのこと。寝付きが悪く、中途覚醒も多い。
第3診 のどの痛みを感じる回数、半減した感じ。痛みを感じる部位も変化しており、のどぼとけより下に多く感じるようになった。肩甲間部の張りが強い。
第4診 前回からの一週間は大きな問題もなく過ごせており、のどの痛みは頻度がさらに減少。
第6診 最近は寝入りもよくなり、中途覚醒も無くよく眠れている。のどのカスレも気にならない。

以後、まれにのどに短時間の痛みやカスレを感じることはあるが、かつてほどの強い痛みはなく、順調に過ごせている。施術の必要性を実感してくださり、症状が軽減された今も、引き続き週に1回のペースでの来院を続けてくださっている。

【主な使用穴】
合谷、開魄、手三里

【考察】
のどの症状は後頸部から上部胸椎にかけての緊張が関わっているケースが多い。今回の例においても同様の様子が見られたが、とくに上部頸椎のレベルに緊張を見出だせた。
施術の経過に合わせ、相対的にうなじの下方の緊張が目立ってきたため、施術の対象をそちらに移していったのも、症状の軽快に繋がったと考えている。

症例3

【患者】
31歳 女性

【来院】
2019年8月

【症状】
息苦しさ、ノド・胸のつかえ。
2週間前から症状が出始め、先週からひどくなった。ご主人が在宅勤務のため、ご主人の仕事が煮詰まっていると症状が出てくる。漢方薬局で加味帰脾湯と半夏厚朴湯が処方されている。

【随伴症状】
肩こり、目の疲れ

【治療内容と経過】
第1診 右側の頚から背中にかけてコリ、左腹直筋の緊張が特徴的。以降、週1回ないしは2回の施術とした。
第2診 呼吸が楽になり、頭の重さが取れてきた。以後、週1回ペース。
第3診 肩こり、目の疲れが取れてきた。
第5診 つらさが半分以下になった。胸のつかえとして残っている。
第7診 だいぶ調子よい。
第9診 経過良好。
以後、体調管理のため、時々来院することにした。

【主な使用穴】
聚労、築ヒン、飛揚

【考察】
この症例も症状の増悪因子を見ると、気持ちの緊張が身体に表れている。身体のバランスが取れてきたのと共に復調していった。

症例2

【患者】
28歳 女性

【来院】
2018年9月

【症状】
ノドのつまり。
3ヵ月前から出始め、仕事中、電車に乗っている間、疲れを感じた時に強く感じる。
内科に行き、精神安定剤と漢方(半夏厚朴湯)が処方されている。

【随伴症状】
肩こり、動悸

【治療内容と経過】
第1診 右側の頚から背中にかけてコリが強い。首を動かしてもらうと、屈曲・右回旋、左屈曲で制限。伸展時に痛みがあった。首と背中の緊張をとる施術を行った。以降、週1回ないしは2回の施術とした。
第2診 ノドの違和感が減ってきている。
第3診 2~3日感じなかった。以後、週1回ペース。
第7診 ノドのつまりはなくなった。

以後、体調の管理のため月1回程度、来院されている。

【主な使用穴】
築ヒン、飛揚、次リョウ

【考察】
症状の増悪因子を見ると、気持ちの緊張が身体に表れている。特にその緊張は首や肩、背中に現れていた。身体のバランスをとり、緊張が取れていった結果、症状もおさまっていったと考える。

症例1

【患者】

のどの違和感40代 男性 会社員

【来院】
2017年6月

【症状】
2週間前から寝る前に、つばがノドに張り付いた違和感がある。

【随伴症状】
頚のコリ

【治療内容と経過】
現在、パニック障害のため心療内科に通院中。ジェイゾロフト・スルピリド処方あり。緊張すると、頚に汗をかき、熱くなる。
頚肩こりは常にあり、頚部左側屈に運動制限。
触診すると、頭部・胸部に熱感。右頚肩に強度の緊張が見られた。ノドも喉頭隆起の左右に突っ張りがある。右背部に緊張あり。両下肢は冷えていた。
上半身と下半身での緊張と、熱のバランスが崩れていると判断。頚部をゆるめるために、背部と手にあるツボを使用した。また、上半身にのぼせている熱を、下半身におりるよう散鍼を中心に施術を行った。
第2診にて、のどの違和感はだいぶ減ってきていた。
第3診でも、のどの違和感を感じていなかったため、経過観察とした。

【使用した主なツボ】
内谷、T2

【考察】
のどの違和感があり、耳鼻咽喉科を受診しても問題なかったという患者さんは多い。東洋医学では、古くからこの症状は知られていて「梅核気」として治療が行われる。
今回のケースでは、身体の状態がどうバランスが崩れているのかを見極めることができ、動き・バランスが整えられた結果、症状がなくなっていった。

 

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