めまい・動悸の症例

当院の鍼灸治療による施術症例です。
全ての方が同じ経過をたどるとは限りませんが、同じ症状にお悩みの方の参考になれば、うれしいです。
症例は随時、追加していく予定です。

症例4

【患者】
40代 女性 主婦

【来院】
2020年7月

【症状】
3ヵ月前より寝る前に動悸がおこっていたが、最近は起床時に動悸が強く起こるようになってきた。
心室性期外収縮の診断が出ており、医師の処方する薬を飲むとかえって強く動悸が出てしまう。漢方を飲んでよくなっていたが、再び動悸がでてきたので鍼灸を試したいと来院された。

【随伴症状】
7月に入り、ノドの違和感も感じている。

【治療内容と経過】
第1診 触診をすると右肩・右背部・右殿部といった右半身に緊張が強い。緊張の強い右半身をゆるめる施術を行った。
第2診 動悸・ノドの違和感を感じなくなった。
第3診 首背中の緊張が残っており、緊張をとる施術を行った。
第4診 数日前に動悸を感じたが、以前より軽くなった。また先日、循環器を受診したが「問題ない」と医師に言われ終診となったとのこと。「不安が無くなった」と話すようになり、経過観察とした。

【主な使用穴】
築ヒン、飛揚、聚労

【考察】
自律神経の乱れからくる不調がある場合、首肩から背中にかけて強い緊張がある場合が多い。
今回はその緊張がとれたことで、身体が自ら調整できるようになった結果、動悸がおさまったと考える。

症例3

【患者】
28歳 女性

【来院】
2019年9月

【症状】
動悸
3ヵ月前に発症。お風呂上がり・ヨガに行った後などリラックスしていると楽になるが、仕事中や疲労が溜まると強く感じる。

【随伴症状】
頭痛、耳鳴り

【治療内容と経過】
第1診 右側の頚から背中にかけて緊張が強いのが特徴的。首肩と背中の緊張をとる施術を行う。以降、週1回ないしは2回の施術とした。
第2診 首肩まわりが楽になってきた。猫背予防のストレッチを指導。以後、週1回ペース。
第3診 週の中頃まで調子よかった。だんだんと身体がこわばってくる。
第4診 つらさが当初の3割ほどになった。
第7診 昨日から頭痛、首の痛みと共に動悸。
第9診 経過良好。
第12診 動悸を感じなくなっているため、以後、体調管理のため時々来院することにした。

【主な使用穴】
聚労、築ヒン、天井

【考察】
気持ちの緊張や過労が身体に表れている。当初は周囲の環境の変化にも敏感に反応していたが、身体のバランスが取れてきたのと共に復調していった。

症例2

【患者】
動悸1
30代 女性

【来院】
2018年4月

【症状】
2ヵ月前から動悸・めまい・手足の冷えが同時に起こるようになった。天気のいい日は、起こりにくいが、寒かったり、気温差が大きい日には起こりやすい。循環器科を受診したが、問題ないと言われた。

【随伴症状】
頭が重い。喉の渇き。日中汗をよくかくし、そのあと冷える。

【既往症】
線維筋痛症

【治療内容と経過】
第1診 上腹部の緊張と、頚部の緊張が目立った。下肢のツボを利用して、上腹部をゆるめた。また、胸椎のツボを使用して、頚部の緊張をゆるめた。週1~2回のペースの施術とした。
第2診 前回の後、症状が落ち着いてきた。
第5診 背中が、バリバリに痛い。右肘のツボを使用したところ、背中がゆるんだ。
以後、症状は落ち着いて推移しているため、時々のメンテナンスでの来院とした。

【主な使用穴】
百会、築ヒン、飛揚、外関

【考察】
動悸が長く続く場合、循環器を一度受診することをオススメするが、問題ないと言われることが多い。その場合は、自律神経の不調からくるため、鍼灸が得意とするところである。今回は、身体の緊張を取ることで、自律神経の復調を促すことができた。

 

症例1

【患者】
めまい、動悸症例30代 女性

【来院】

2018年3月

【症状】

めまい、動悸

【随伴症状】

頭重感、耳鳴り、頚肩のコリ

【治療内容と経過】
7年前、第2子を出産。子供を抱いていて、急に耳が聞こえなくなり、目の前が真っ白、大汗をかいた。以降、不調が続く。耳鼻咽喉科や内科などを受診。MRIなど検査も行ったが、悪いところはなく、ストレスや疲れだろうと言われた。けれども、不調が続いていると来院された。
触診をすると、頚肩まわりから背中の緊張が強く、左季肋部が固い。また胃内停水がみられた。
そこで、背中の緊張をとったところ、頚肩まわりの緊張もゆるんだ。漢方では胃内停水は、めまいを起こす原因と考えるため、手足のツボを利用して、左季肋部もゆるめるようにした。
第2診では、めまい、耳鳴りがなくなったため、同様の施術を行った。
第3診では、またフワフワとすることがおこるが、頻度も減ってきたとのこと。
以後、季節の変わり目など、自律神経の不調があらわれやすい時期を調整しながら、月1~2回の来院として経過を見ている。

【使用した主なツボ】

T1、T2、T3、水泉

【考察】

鍼灸には、検査をしたけれど、特に原因が見つからなかったといわれて来院される患者さんが多い。今回は、西洋医学的な身体の見方ではなく、東洋医学的な身体の見方で関わることで、主訴である動悸やめまいの症状の改善が見られた。

 

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